Windows版SecurID AuthenticatorのAM OTP認証情報

SecurID OTP認証情報により、PIN(知っているもの)とSecurID OTP(持っているもの)を使用して、組織で保護されているリソースに安全にサインインできます。SecurID AuthenticatorでSecurID OTP認証情報を使用します。Microsoft Storeでは、次のアイコンで表示されます。

次の表は、アプリのバージョンアップに伴い変更された用語についてまとめています。

  RSA SecurIDソフトウェア トークン5.x SecurID Authenticator 6.0.1以降
アプリケーション名 RSA SecurIDソフトウェア トークン SecurID Authenticator
ユーザーインターフェイス ラベル、メッセージ、値 トークンコード AM OTP
トークン AM OTP認証情報
トークンのインポート 認証情報の追加
次のコード 次のOTP
Device Serial Number バインドID

Windows向けSecurID Authenticatorの使用開始

AM OTP認証情報の追加

SecurID OTP認証情報のPINの設定

アプリケーションへのサインイン

認証情報名の変更

認証情報の削除

認証情報の表示

一般的な問題のトラブルシューティング

Windows向けSecurID Authenticatorの使用開始

Windows向けSecurID Authenticatorをダウンロードしてインストールするには、Windows PCが必要です。

手順 

  1. Microsoft Storeから最新のSecurID Authenticatorをダウンロードします。SecurID Authenticator(次の図を参照)を検索します。

  2. アプリを開き、認証情報の追加)をクリックします。

  3. 管理者から提供された詳細をインポートするか、入力して、SecurID OTP認証情報を追加します。

AM OTP認証情報の追加

管理者から、AM OTP認証情報を追加するためのURLまたはSDTIDファイルが添付されたEメールが届きます。最大25個のAM OTP認証情報を追加できます。以下は、AM OTP認証情報を追加する、さまざまな方法です。

CT-KIP URLを使用したAM OTP認証情報のインポート

管理者がCT-KIP URLを使用してAM OTP認証情報をプロビジョニングしている場合は、次のようにして、認証情報をSecurID Authenticatorにインポートします。

  1. SecurID Authenticatorで認証情報の追加)をクリックします。

  2. 詳細を入力]を選択します。

  3. 登録コードまたはURLを入力]フィールドにCT-KIP URLを入力します。

  4. 送信]をクリックします。

  5. プロンプトが表示された場合は、管理者から受け取ったアクティベーション コードを入力します。

  6. 送信]をクリックします。

  7. 証明書を求めるプロンプトが表示された場合は、Authentication ManagerのルートCA証明書をインストールするか、サーバー証明書を受け入れて続行します。

  8. 処理が成功したことを示すメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
    認証情報が[ホーム]ページに追加されます。

EメールのCT-KIP URLからのAM OTP認証情報のインポート

CT-KIP URLを知らせるEメールが管理者から届いている場合は、次の手順でAM OTP資格情報をインポートします。

  1. Eメールを開き、URLをクリックします。
    SecurID Authenticatorが自動的に起動します。

  2. アクティベーション コードの入力を求められた場合は、Eメールで受け取ったアクティベーション コードを入力します。
    認証情報が[ホーム]ページに追加されます。

SDTIDファイルからのAM OTP認証情報のインポート

管理者からSDTIDファイルを受け取り、ローカル マシンに保存している場合は、次の手順を実行します。

  1. SecurID Authenticator認証情報の追加)をクリックします。

  2. .SDTIDファイルのインポート]を選択します。

  3. 次のいずれかを実行します。

    • 提供されたSDTIDファイルをドラッグ アンド ドロップします。

    • ファイルの選択]をクリックし、ファイルの場所を参照してから、SDTIDファイルを選択します。

  4. インポート]をクリックします。

    注:ファイルがインポート パスワードで保護されている場合は、パスワードを入力してインポートを完了します。

  5. 処理が成功したことを示すメッセージが表示されます。Okをクリックします。

    注:AM OTPがインポートされた後は、SDTIDファイルがローカル マシンから削除されます。

Eメールの添付ファイルまたはローカルに保存されたファイルのSDTIDファイルからのAM OTP認証情報のインポート

Eメールに添付されたSDTIDファイルが管理者から届いている場合は、次の手順でAM OTP認証情報をインポートします。

  1. Eメールを開き、添付ファイルをダブルクリックします。たとえば、「token1.sdtid」です。

    注:添付ファイルが圧縮されている場合は、SDTIDファイルを抽出してからダブルクリックします。

  2. SecurID AuthenticatorがSDTIDファイルを検出し、自動的に起動します。

  3. ファイルを開くアプリケーションを選択するよう求められた場合は、 SecurID Authenticatorを選択します。

  4. プロンプトが表示された場合は、ファイルのパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
    処理が成功したことを示すメッセージが表示されます。

  5. OK]をクリックします。
    認証情報が[ホーム]ページに追加されます。

デフォルト以外のディレクトリからのAM OTP認証情報のインポート

管理者からSDTIDファイルを受け取り、ローカル マシンでデフォルト以外のディレクトリに保存している場合は、次の手順を実行します。

  1. 添付ファイルをダブルクリックします。たとえば、「token1.sdtid」です。

    注:添付ファイルが圧縮されている場合は、SDTIDファイルを抽出してからダブルクリックします。

  2. SecurID AuthenticatorがSDTIDファイルを検出し、自動的に起動します。

  3. ファイルを開くアプリケーションを選択するよう求められた場合は、 SecurID Authenticatorを選択します。

  4. プロンプトが表示された場合は、ファイルのパスワードを入力し、[OK]をクリックします。

    処理が成功したことを示すメッセージが表示されます。

  5. OK]をクリックします。

認証情報が[ホーム]ページに追加されます。

デフォルトのディレクトリからのAM OTP認証情報の自動インポート

添付ファイルとしてSDTIDファイルを受け取った場合は、デフォルト ディレクトリに保存します。添付ファイルが圧縮されている場合は、最初にSDTIDファイルを抽出してから、デフォルト ディレクトリに保存します。デフォルトのディレクトリは、PCのデスクトップまたは[ドキュメント]フォルダです。SDTIDファイルがデフォルト ディレクトリにある場合は、アプリを開いたときにSecurID AuthenticatorがOTP認証情報を自動的にインポートできます。AM OTP認証情報が正常にインポートされると、ファイルが読み取り専用としてマークされていないか、または他の方法で保護されていない限り、ファイルが削除されます。

注:管理者が導入ツールを使用してトークン ファイルをデフォルト ディレクトリのいずれかにプッシュしている場合は、ユーザーが次回にアプリケーションを起動したときにOTPが自動的にインポートされます。

  1. 添付されたSDTIDファイルをデフォルト ディレクトリのいずれかに保存します。

  2. SecurID Authenticatorを開きます。
    SDTIDファイルが検出され、OTP認証情報が自動的にインポートされます。SDTIDファイルが複数ある場合は、認証情報が1つずつインポートされます。

  3. プロンプトが表示された場合は、ファイルのパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
    処理が成功したことを示すメッセージが表示されます。

  4. OK]をクリックします。

RSA SecurIDソフトウェア トークン5.0からSecurID Authenticator 6.xへの既存のAM OTP認証情報の移行

アプリの最初の起動時に、RSA SecurID Software Token 5.0の既存のAM OTP認証情報がSecurID Authenticator 6.xに自動的に移行されます。移行中にプロンプトが表示された場合は、現在のデバイスのパスワードを入力して移行を完了します。SecurID Authenticatorで、AM OTP認証情報の数の上限である25に達するまで、すべてのAM OTP認証情報が移行されます。25には、既存のAM認証情報と、RSA SecurID Software Token 5.0から移行された認証情報の両方が含まれます。上限に達した後にさらに追加する必要がある場合は、既存のAM認証情報を削除してから、認証情報を追加する必要があります。

注:起動するたびにSecurID Authenticatorは、RSA SecurIDソフトウェア トークン5.0に存在する新規または移行されていないAM OTP認証情報を移行しようとします。

SecurID OTP認証情報のPINの設定

必要な場合は、SecurID OTP認証情報をインポートした直後にPINを設定するよう管理者から指示されます。ここに示す手順は一般的なガイドです。具体的な手順は、ITヘルプ デスクから指示されます。

PINを忘れた場合、またはPINが危殆化した場合は、PINをリセットする必要があります。ITヘルプ デスクから指定されたリセット方法に従ってください。

  1. Microsoft Windows PCで、VPNクライアントまたは保護されたアプリケーションに接続します。ユーザー名を入力します。ダイアログ ボックスは開いたままにします。

  2. SecurID Authenticatorを開きます。

  3. アプリに[SecurID PINの入力]が表示される場合は、以下の手順を実行します。[SecurID PINの入力]が表示されない場合は、ステップ4に進みます。

    1. PINフィールドを空白のままにし、[送信]をクリックしてOTPを表示します。

    2. Windows PCで[パスコード]フィールドにSecurID OTPをスペースなしで入力し、[OK]をクリックします。

    3. プロンプトが表示されたら、4〜8桁の数字を含んだPINを入力します。PINの先頭をゼロにすることはできません。PINを記憶してください。

    4. PINを再入力します。

      パスコードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

    5. アプリで[SecurID PINの入力]画面に戻ります。

    6. 先ほど作成したPINを入力して、[送信]をクリックします。

      OTPが表示されます。このコードは、PINとSecurID OTPを組み合わせたものです。

    7. VPNクライアントまたはアプリケーションのサイン イン画面に移動します。[パスコード]フィールドに、パスコードをスペースなしで入力します。[OK]をクリックします。

      PINを設定したら、アプリケーションへのサインインできます。

  1. ステップ3を実行しなかった場合にのみ、この方法を実行してください。

    1. VPNクライアントまたは保護されたリソースの画面で、ユーザー名を入力します。

    2. パスコード]フィールドに、アプリに表示されているOTPをスペースなしで入力し、[OK]をクリックします。

      アプリに表示されるOTP:

    3. プロンプトが表示されたら、4〜8桁の数字を含んだPINを入力します。PINの先頭をゼロにすることはできません。PINを記憶してください。

    4. PINを入力し、確認のためもう一度入力します。

      パスコードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

    5. アプリで[次のコード]をクリックします。

      OTPが表示されます。

    6. Windows PCで[パスコード]フィールドに最初にPINを入力してから、同じフィールドにOTPをスペースなしで入力します。

    7. OK]をクリックします。

      PINを設定したら、アプリケーションへのサインインする準備が完了です。

    アプリケーションへのサインイン

    SecurID OTP認証情報を使用して、VPNクライアントなどのアプリケーションにサインインします。

    ヒント:SecurID OTPをクリックして、同じWindows PC上のアプリケーションにコピーすることができます。

    1. Windows PCで、VPNクライアントまたはアプリケーションを開きます。

    2. ユーザー名を入力します。サイン イン画面は開いたままにします。

    3. SecurID Authenticatorを開きます。

    4. アプリの表示に応じて、次の手順を実行します。

      アプリに「SecurID PINの入力」と表示される場合:

      1. PINを入力し、[送信]をクリックしてOTPを表示します。

      2. VPNクライアントまたはアプリケーションのウィンドウにOTPを入力します。数字の間のスペースは不要です。

      3. OK]をクリックします。

      アプリに次のように表示される場合:

      1. VPNクライアントまたはアプリケーション画面で次のいずれかを入力します。

        • PINをお持ちの場合は、PINと、その後にSecurID OTPを入力します。数字の間のスペースは不要です。

        • PINが必要でない場合は、SecurID OTPのみを入力します。数字の間のスペースは不要です。

      2. OK]をクリックします。

AM認証情報からOTPを表示

[設定]ページでユーザーがデバイス パスワードを設定した場合は、ユーザーが一度もデバイス パスワードを指定することなくアプリケーションを開いた後に、AM OTP認証情報のビューが表示されず、[ OTPを表示]というボタンが表示されます。

  1. SecurID Authenticatorを開きます。

    ホーム]ページに、すべての認証情報が表示されます。

  2. デバイス パスワードが有効になっている場合は、[ OTPを表示]をクリックします。

  3. デバイス パスワードを入力し、[送信]をクリックします。

    認証情報カードにOTPが表示されます。

  4. 必要な場合は、次の手順を実行します。

    • OTPをコピーするには、OTPをクリックします。コピーするOTPをクリックすると、[コピーしました]という確認メッセージが表示されます。

    • 次のSecurID OTP(AM認証情報のみに該当)を取得するには、[次のOTP]をクリックします。

      PinPad認証情報を取得するには、[次のコード]をクリックします。

認証情報カード名の変更

デフォルトの名前の認証情報カードが複数ある場合は、各認証情報を識別しにくいことがあります。簡単に識別できるように、認証情報カード名を変更できます。

注:AM OTP認証情報の名前を変更するには、管理者に編集権限を付与してもらう必要があります。

  1. SecurID Authenticatorで認証情報カードを選択します。

  2. 編集)をクリックします。

  3. カードの名前を変更します。

  4. 保存)をクリックして名前を保存します。

  5. プロンプトが表示されたら、デバイスのパスワードを入力します。

  6. OK]をクリックします。

認証情報カード情報の表示

  1. 情報)をクリックしてカード情報を表示します。

  2. AM OTP認証情報に、認証情報名シリアル番号有効期限が表示されます。

認証情報の削除

AM OTP認証情報を削除できるのは、削除権限がある場合のみです。

  1. SecurID Authenticatorで認証情報カードを選択します。

  2. 削除)をクリックします。

  3. プロンプトが表示されたら、デバイスのパスワードを入力します。

  4. OK]をクリックします。

トラブルシューティング用のログの送信

問題を診断するには、SecurID Authenticatorが作成するログ ファイルを使用します。管理者またはITヘルプ デスクから要求された場合は、このログ ファイルを送信します。

手順 

  1. SecurID Authenticatorを開きます。

  2. このアプリについて]をクリックし、[ログのエクスポート]をクリックします。

  3. 目的の場所にログ ファイルを保存します。

  1. ログを管理者またはITヘルプ デスクに送信します。

一般的な問題のトラブルシューティング

認証できません。どうすればよいでしょうか?

  1. PINを再入力して、正しく入力したことを確認します。

    アプリにPINを入力しても認証できない場合は、アクセスしようとしている保護されたリソース(VPNクライアントなど)の[パスコード]フィールドに、PINとSecurID OTPを続けて入力してみてください。

  2. 会社のセルフサービス ポータルを使用して、SecurID OTP認証情報が無効、ロック済み、または期限切れになっていないかどうかを確認します。いずれかに該当する場合は、ITヘルプ デスクにお問い合わせください。

  3. それでも認証できない場合は、ITヘルプ デスクにお問い合わせください。

PINを忘れたか、第三者にPINが知られてしまいました。

PINをリセットする必要があります。会社が用意したセルフサービス コンソールを使用するか、ITヘルプ デスクから指示されたその他の方法を実行してください。

次のトークンコードを入力するように求められます。これは何を意味しているのでしょうか?

PINとSecurID OTPを入力した後、次のOTPの入力を求められる場合があります。その場合は、以下の手順を実行します。

  1. SecurID Authenticatorで次のOTP)をクリックします。

  2. VPNクライアントまたはアプリケーションで、アプリに表示されている[次のOTP]を入力するか、コピーして貼り付けます。